インフルエンザ流行期になりました

例年通り、年が明けるとインフルエンザの患者さんが増えて来ました。
あちこち、帰省や初詣、同窓会、成人式などで人が動くことに起因しています。
そして2週目から学校が始まると、子どもの患者さんも増えて来ました。

インフルエンザと言えば、一番に高い熱ですね。
そして、頭痛、関節痛などの全身症状が強いこと。
もちろん、咳や鼻水もあります、時々お腹が痛い人も。

まあ、流行期になって典型的症状の人はそう間違いませんが、
時々典型的で無い人もいます。
微熱の人、ほとんど熱も無い人も。
そういう人がインフルだと言うことは、検査をしたことにより判明する訳ですが、
この人に検査をしてみようと言う動機が必要ですね。
私が長年診療しているポイントとして、インフルの人はしんどさが強いと言うのがあります。
熱がたいしたことないのに、体が尋常じゃなくしんどいですか?そういう人が多いです。

インフルエンザウイルスは空気感染するので、結構遠いところへ飛びます。
だから、どこでうつったのだろうなんて考えても無駄なんですよね。

実は私の85才の父もインフルエンザになりました。
ちゃんとワクチンもしていたのに。
土曜日に微熱と鼻水で来て、普通の風邪として処方をしましたが、
その日の夜に39度近い熱が出たと言うので、翌日の日曜日に往診に行きました。
迅速検査であっという間にA型が出ました。
抗インフルエンザ薬の点滴をしました。

インフルエンザの薬には、飲み薬、吸入、点滴があります。
私はもっぱら吸入を処方する事が多いです。
飲み薬は、簡単ですが、時々吐いたり、下痢したりする副作用がありますので。
患者さんには出来るだけ早く帰って欲しいので、点滴を処方する事は一番少ないです。

しかし、父をはじめ、高齢者の方には点滴をしています。
熱でもうろうとしてる時に、吸入のやり方など説明しても分かってないことが多いのです。
内服を処方しても、しんどいから・・と飲んでないことも多いのです。
ですから点滴です。

翌日も点滴に行き、そのあたりで解熱してきました。
予想通り、父は前日に私が来たことは覚えていましたが、服薬に関して(他の症状に対してクスリを出していました)あれこれ説明したことは
全く覚えて無かったようです。
正月過ぎて出かけたのは、スーパーに一度買い物に行っただけなのに・・と言ってましたけど、だからわからないんだって。
母には、予防で内服薬を飲ませていました。一瞬微熱が出ましたが、その後すぐに下がって事なきを得ました。

若い人がインフルエンザになって高熱が出てもあまり心配しませんが、やっぱり高齢者は心配ですね。
私の日祝の連休はこんな風に終わったのでした。

インフルエンザの正確な診断は、迅速キットによって行います。
熱が高くなって12時間ぐらい経たないと陽性率が上がって来ませんが、早期で出る方も居ますので、私は来た患者さんは、時間が短くてもテストはしています。
大事なところ・・・・テストが陽性なら間違いなくインフルだけど、テストが陰性なら絶対に違うとは言えない。
おかしければ、翌日にもう一度検査することをお勧めします。
家族に患者さんが居るときは、検査せずとも、治療をする場合が多いですが、それで外れは滅多にありません。
診断は治療をするためにしますが、そのために必ずテストが必要と言う訳ではありません。

流行期、風邪かなと思っても、インフルエンザの可能性は考えていただきたいと思います。


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# by takahashi-naika | 2017-01-16 18:28 | 診療雑記

今年もよろしくお願い致します

あけましておめでとうございます。
またまた久しぶりのブログになりました。
最近どうも月1回ペースになってしまっています。
書きたいことは色々あるけれども、時間が無いと言うのが悩みです。

当院は29日の午後からⅠ月3日まで休診となっております。
ご不便をおかけして申し訳ありません。
この時期に調子の悪くなった方は、救急病院や徳島市の夜間休日診療所をご利用ください。

私も開業当初は、24時間電話を受けて、夜中もいつでも診察しておりました。
盆暮れにはお休みを頂きましたが、それでもかかってきた電話はとって
出来る限りの診察をしていましたが、最近は在宅患者さんなど、一部の患者さんのみの対応とさせていただいています。

理由は色々あります。
一番の理由は、心身のストレスが大きかったことです。
いつ鳴るかわからない電話やインターフォンに神経を注意しておかなければならない。
夕食の席につき、いただきますと言ったとたんにピンポンが鳴り、家族を残してしたに降りて行く。
夜中に患者さんを診て、やっと布団に潜ったと思ったらまた電話・・。
開業当初はそんな感じでした。
子どもが小さかったこともあり、どうせ家でいるのだからと思っていましたが、
それでも、開業した年の大晦日の日だったか、夫婦で正月の準備をしようとしていたのに、
1人診察して上に上がって来るたびにまた1人と言う具合に患者さんが来られて、とうとう昼過ぎまで
出ずっぱりのようになりました。さすがにストレスが高まり、もうこれで止めようと夫婦で決断して
午後は留守電にした記憶があります。(その年はまた元日の夜間当番が当たっており、これも大変でした)

数年前から不整脈が出るようになり、一昨年に手術をしたのですが、その頃から
もっと自分の身体も大事にせなあかんと思うようになりました。

他にも、カルテが電子カルテになり、立ち上げに時間がかかるようになったこと(事務員が居ないと少し自信もない)
院外処方になり、診療しても薬が出せなくなったこと。
そんなことがお休みを頂くようになった理由です。
御理解いただければ嬉しいです。

診療科によっては、長期のお休みの間に海外旅行など楽しまれるドクターも多いと思いますが、
内科の開業医になった時点で、そういう楽しみは捨てております。最後に海外に行ったのは新婚旅行の時かな。
子どもが小学校の最後の時に、北海道と沖縄へ行きましたが、その頃も状態の悪い患者さんが居て、携帯電話で
訪問看護師さんや、家族と連絡をとりながらの綱渡りでした。

このように、長期の休みの時が完全にフリーかと言うとそういう訳ではありません。
在宅の患者さん、嘱託医となっている老人ホームの患者さんなどは、何故か大抵この時期に悪くなります。
一昨年は老人ホームでインフルエンザが流行り、毎日のように往診。
今年は在宅の患者さんが調子が悪く、毎日往診していましたが、とうとう元日の夜にお亡くなりなりになりました。
私も大晦日、元旦と往診に行ったわけですが、正月がいきなり喪中になったご家族の心情は計り知れません。
患者さんが悪くなった時点で、もう腹を決めているので、元日だろうが大晦日だろうがどうでもよくなっているのですが、
患者さんの方が恐縮されます。私の方は、むしろそんな時期に負担をかけることになった家族の方に申し訳無く思います。

変な話ですが、自分が医者だと一番実感するのは、病気の患者さんが良くなった時では無く、死亡宣告をして
死亡診断書を書く時なのです。病気は医者が居なくても治る事も多いですが、死亡宣告と診断書は医者でなければできませんので。

ながながと、忙しい言い訳のようなものを書きましたが、その合間を縫って、正月料理を作ったりしていました。
料理は元々好きなので。
私の母も80代半ばとなり、なかなかお節料理を作るのもしんどくなったようで、去年から私が作っています。
お煮染め、肉の佃煮、だし巻き卵、紅白なます、などなど。
黒豆は今年は父が炊いてきました。海老ときんとんは妻が作ります。
元旦に私が往診に行っている間に、妻が綺麗に重箱に詰めてくれました。
弁当箱とか、重箱に詰めるのは苦手なんですよね。

残ったお煮染めは小さめに切って、そば米雑炊の具にして元日の夜に頂きました。
そして私のお持てなし料理のローストビーフも。

そば米を、「これはお米?」と言った母が、父の言うとおりに少し物忘れが出て来ているのだと実感し、
仕方無いと思いつつも少しショックでした。
毎年の恒例で、新聞のクロスワードパズルをする母を横で父がサポートしていました。
いつまでこの光景が続くかなと思うと、少し胸が切なくなったりして。

そんな風に今年のお正月も終わります。
また明日からいつもの診療です。
今年もよろしくお願い申し上げます。
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# by takahashi-naika | 2017-01-03 18:56 | 日常雑記

忙しい時期のぼやき

11月に入るとインフルエンザワクチンを打ちに来られる患者さんが増えました。
健診の人も増え、健診に会わせて胸のレントゲンや、胃の内視鏡をして欲しいと言う方もいます。
そして、風邪や胃腸炎の人も増えてますます待ち時間が増えています。
長時間待っていただく患者さんたちには、申し訳無いと思っていますが、この混雑はどうにか出来ないものか。

毎年思うのですが、何故健診は12月まであるのだろうかと。
国保の特定健診が始まるのが7月から12月まで。そして徳島市の癌検診が7月から12月までですね。
どちらも市町村が絡んでいます。
健診を5月からはじめて9月頃に終われば・・いや7月から始めても10月で終われば良いと私は思います。
医療機関の忙しい時期に健診を持ってこないで欲しい。
受診者の側も、夏の暑い時には健診は来ません。その頃にすれば待ち時間もずっと少なくて済むのに。
込む時期に来られて、込んでいると言うのは、行列の出来ているラーメン屋に並んで待ち時間が我無いじゃないかと言うのと同じだと思うのです。

11月までに健診に来ずにに、特定健診をして、癌検診もして、ついでにレントゲンと心電図も取ってください、そしてインフルエンザワクチンもしてください・・そういう人が多すぎます。
個人の側からずれは、1回で全部済むので良いのかも知れませんが、みんながそういう風になると自ずと待ち時間が増えていきます。それでも良いよと仰る方も多いと思いますが、病気でしんどくて来ている患者さんの待ち時間も同じように増えてしまいます。

個人にお願いをしてもなかなかなので、行政が健診を早く終わっちゃえば良いと思うのですが、実は行政こそ全然前例を変えようとしないものなのです。
だからやっぱり個人の患者さんにお願いしたいです。
全体の待ち時間緩和のためにも、健診には7月から9月ぐらいの一番医療機関が暇な時期に来て欲しい。
虫の良いお願いだと分かっていますが、出来るだけ患者さんの待ち時間を少なくしたいのです。
年に1回の胃の検査をしたいと言う人は、秋では無くて春や夏にして欲しい。
何もかも1日で済ませたいと言う人は、専門の施設がやっている人間ドッグへ行けば良いと思うのです。(私は毎年夏に行っています)

来年からは、11月から3月ぐらいまでは、経過観察の胃の検査は止めようかななんて、本気で考えたりしています。経過観察ですから、いつやっても良いはずですから。
おちろん調子の悪い方、今すぐする必要のある方は別ですが。

毎年こんなぼやきを胸に抱きながら、この季節は診察しています。
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# by takahashi-naika | 2016-11-27 21:12 | 診療雑記

インフルエンザワクチン始まりました

あ〜とうとう10月は1回もブログを書かないままに過ぎ去ってしまいました。
今日から11月ですね。
1週間ぐらい前までは梅雨のようなお天気だったのが、急に寒くなりました。
人間、環境の変化に弱いので、体調を崩される人が多いようです。

今日からインフルエンザワクチンの接種が開始になりました。
小児科さんは10月からやっているところもありますね。
徳島市が一部負担する高齢者の接種が今日からですので、当院の他の患者さんの接種も今日からとさせていただいています。
例年初日は結構沢山の方が来られますが、今年は控えめのようです。

ワクチンはいつするのがいいの?
今は早いんじゃないの?と言う質問をよく受けます。
難しい言い方になりますが、その年の流行が始まる1ヶ月以上前と言うのが正しい答えとなります。
ワクチンをして、効果がしっかり出てくるのに1ヶ月ぐらいはかかるからです。

では、流行がいつからか?
それは誰にも予測出来ません。
ただ言えることは、年末年始の人の移動を機会にどっと患者さんは増えます。
だからこの時を流行の開始とすると、11月末までには受けた方が良いことになりますね。
遅いよりは、早いほうが良い・・とも言えます。

ちなみに私と当院のスタッフはいつも11月1日に接種していましたが、ここ数年は少しルーズになっています。それでも10日ぐらいまでには終えることが多いです。
ワクチン1本で大人の患者さん2人分となっています。蓋を開けたワクチンは24時間以内に打つことになっていますので、診療が終わることに1人分余っている時に打つことが多いかな?

接種した日に特に制限はありません。
入浴はもちろん可です。ただし接種後1時間ぐらいは空けてください。
激しい運動は控えることとなっていますが、これは何故かと言うと、ワクチンを打った後で激しい運動をすると、ワクチンの吸収が早くなり、もし急性の副作用(ショックなど)が出る場合、その発言が急峻で重篤になる可能性があるからだと思います。
しかし、ワクチンを打ったあと30分程度は安静にして様子をみると言うことになっています。
この時間を過ぎれば、ワクチンの吸収は終わっていると考えられるので、その後に運動制限は必要無いと思います。
同じ理由で、注射部位を揉みすぎることも吸収を促進しますので、副作用が出た場合は良くないです。
打ったところは揉まずにそっと押さえる。それぐらいで十分です。

ですから、打ったあとは揉まずにそっと押さえて、30分程度は激しい運動はせずに様子を見る。
何かあったときに、院内で居ることはもちろんです。
これをクリアしていただけたら、後は普段通りで結構です。

こんなブログを書いたことだし、私も診療が終われば打つことにします。
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# by takahashi-naika | 2016-11-01 18:39 | 診療雑記

病気の種類について

ああ〜〜いつの間にかまた1ヶ月開いちゃいました。

気候の変わり目で寒暖の変化がある上に、台風が続いて気圧の谷が通っていくので、体調の悪い方が多いです。
お天気病と言うタイトルで大分前に書きましたが、人間の体は気候によって変動を受けます。
所謂ムチウチを経験した方ならわかるでしょう。お天気が悪いと調子悪かったと思います。
頭痛、めまい、肩こりなどがひどくなります。
血圧が不安定になったり、涼しくなったのが急に暑くなるとまたプチ熱中症のように、体がしんどくなる人が居ます。

パソコンにつなげてあるプリンタに置いてある紙は、天気が悪いとくたっとしています。天気が良いときはパリっとしています。加工物ですらそうですから、生体ではなおさらですね。
そうそう、髪の毛もそうでしょう。雨の日はぐにゃっとしちゃいますよね。

今日は少しまた違う観点から病気のことを書いています。
病気には器質的な病気と機能的な病気があります。
器質的と言うのは、例えば顕微鏡で見て組織に変化が起こるような病気です。
内視鏡で見て変化があったり、レントゲンで影が出ていたり、喉に膿が付いたり。そういう客観的に見てわかる変化のある病気ですね。

機能的な病気と言うのは逆です。
胃の調子が悪くて内視鏡をしても、何も無くて正常だった人は多いかと思います。
でも、調子は悪いんだ。もちろんそういう事は多いです。
頭が痛くて、CTを撮影したけど何も異常は無い。でも、頭痛はひどい。
毎朝仕事の前に下痢をする。でも、調べても何も無い。

消化管の動きが上手く行ってなかったり、血管が収縮したり拡張したり、気管支が痙攣したり。
そういう主に動きの異常から来るのが機能的な病気です。
精神的な要因が絡んでいることも多いです。

どっちの病気が多いと思いますか?
圧倒的に機能的な病気の方が多いです。

どちらの病気か見極める事がドクターにとっては大事なことで・・。
これはおおざっぱな言い方ですが、
機能的な病気は、良くなったり悪くなったりしますが、長い目で見ているとあまり変化をしていません。
器質的な病気は、適切な治療をしなければ、少しずつ症状が悪くなります。
ですから、ワンポイントで決めることは難しい。
だから、初めての診察の時に、これまでの経過をしっかり聞くとか、今後の経過を見ると言うことは大事なことなのです。
最初によく話を聞き、診察して、器質的な病気か、機能的な病気かを見極め、前者と思えば必要な検査をして適切な治療をする。後者と思えば、必要な治療をしながら経過を見る、検査は急がない。

そんな風に私は診療しています。
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# by takahashi-naika | 2016-09-27 10:15 | 診療雑記

たかはし内科 院長 日々の診察雑記帳


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