診察室の絵を掛け替えました

梅雨の晴れ間の水曜日、みなさんお元気ですか?
と、言いつつ、今年の梅雨ってずっと晴れていますよね。
おまけに湿度が高くなくて、朝夕は寒いぐらい。
非常に過ごし易いです。夏の終わりまでずっとこうでも良いけどなあと思いつつ、
急にギャっと暑くなったりしないだろうなあと、戦々恐々です。
自分的には過ごし易いと思いますが、やはり人それぞれのようで、季節の変わり目はやはり堪えるのでしょうか?
今朝から「今日は体がだるい」と言う訴えの患者さんが何人かおられました。

病気と言うのは、時間軸を考えないとなかなか見極めが出来ません。
良くなったり悪くなったりしながらも、長い目で見れば大きく変わらないのは、大抵機能的な病気で
生き死にに関係するような異常ではありません。
逆に少しずつ、確実に悪くなっていくようならば、何か器質的な大きな病気が隠れている可能性があります。

ですから、昨日までは元気だったのに、今日は今朝からしんどい・・そういう訴えの方は
熱が出ているような特別な所見が無い限り、少し様子を見ないと何とも言えないと思います。
様子を見ると言うのは、医者の消極的な先延ばしの態度ではなく、積極的な観察なのです。

で、話題は全然変わりますが、診察室周りの絵を購入して掛け替えました。
病院の診察室ですから、当然あまり突拍子も無い絵や、刺激の強い物は駄目でしょう。
明るく、暖かく、癒し系の絵が中心になります。
そんな目で見ていて、ちょうど目に留まった作家さんが居たので、その方の絵を3枚買いました。
死んでしまった愛猫と、雪だるまさん(猫を愛する人の象徴と言うことです)の絵を沢山描いています。
また診察におこしの際に、ゆっくりと眺めてください。
この方の名刺に付いているこの猫の絵も欲しかったのですが、残念ながら既に他の人に貰われた後でした。

ちなみに、私の妻と、うちのスタッフの2人は、この雪だるまさんを見て「お地蔵様」と言いました。
皆さんはどちらに見えますか?

a0310110_14563823.jpg
a0310110_14565540.jpg
a0310110_14582885.jpg
a0310110_14591037.jpg

[PR]
# by takahashi-naika | 2017-06-14 15:00 | 診療雑記

加齢について思う事

またまたブログの間隔が空いてしまいました。
もう5月も終わろうとしています。
月日の経つのは速いですね(と、筆無精をごまかす)。

日本は高齢化社会に突入しており、男女ともに平均寿命は80才を超えました。
特に女性は80代の後半になっております。
平均寿命を過ぎたら、毎日が神様の贈り物。
そう考えて暮らしましょうと、私は患者さんによく言いますが、
冗談ではなく、本当の気持ちです。

年齢が進めば進むほど、加齢と言う問題がのしかかってきます。
この症状は病気なのか、加齢なのか?
それはどっちもイエスです。
本人の日常生活を損なっているものは、すべからく病気であり、
その病気の原因の中に加齢も含まれると言うことです。

患者さんの中には、その症状は年齢的なものですと言うと、
立腹される方がおられます。
私なら、怖い病気じゃなかったのだから良かったと思いますが・・。
医者の言い方にも問題があるのかも知れません。
誤解をしていただきたくないですが、年齢的な物だから、仕方ない我慢しろと言っている訳ではないのです。
それを認めた上で、どないか楽になる方法を考えようと言うことなのです。
けど、原因が加齢なのだから、元通りになるとは限りません。
いや、おそらくそんなことはないのでしょう。
その前提で、少し昨日より今日が楽なれば良いのではないか。
そう考えると気持ちも楽になると思います。

私は57才になりましたが、年齢を感じることは多いです。
白髪がほとんどないし、体格が良いので姿勢もよく見えるらしい。
ヒトからは若いですね・・と言われますが。
でも、自分の老化は誰よりもよく自分が分かっています。
目は老眼がかなりひどくなりました。夜になると眼鏡をかけてもパソコンの文字が見えません。
焦点が合わないのです。
コントラストの弱いものは見えません。エアコンの液晶など。
書物も、白い紙にくっきり黒字で印刷されていれば読めますが、黄ばんだ紙だとだめです。
右目の視力は、加齢性の病気で0.7ぐらいまでしか上がりません。
飛蚊症は40才の頃からあり、じっと観察すると何匹か飛んでいます。

耳は聞こえますが、健診で聴力検査をしたら高音域が聞こえていません。
でも、日常会話に支障の無い領域なので良しとしています。
時々キーンと耳鳴りがします。聴診器の音が聞こえないときが時々あります(何で??)

夜中にトイレに起きない日もありますが、2回ぐらい起きることもあります。
夜の1時に寝て、朝の6時に目覚ましをかけていますが、いつも目覚ましが鳴る30分前には目が覚めます。
目が覚めてもすぐに体が動きません。立ち上がると足首が痛くて歩けない。
でも数分すると動けるようになります。多分油が体に回ってなかったのだなと思います。
両方の膝は痛くて曲がりません。正座はもちろんですが、和式のトイレも使えません。
妻には凹脚になってきていると言われました。
これは若い頃からバレーボールで膝を酷使してきたツケだと思って居ます。
腰も痛いので、マーケットで小銭を落としたりすると、うつむいて拾えない。
痛い両膝を付いて拾わないといけません。妻に、後ろから見たら凹脚になってるねと言われた時は少しショックでしたが。

内臓の方を見ても、心臓の手術をしたのは前に書きました。
胃のしまりが悪くなってるせいか、げっぷがよく出るし、食べ過ぎると胸焼けがします。
虫垂炎の手術をしてから、便秘気味になり、数年に一度プチ腸閉塞のような腹痛発作が出ます。
誤嚥がひどく、特に朝、食べたり飲んだりしているときに話しかけられるとひどく咳き込みます。
寝ていて自分の唾を誤嚥して咳き込んで目が覚めることもあります。

長々と自分の体の老化現象を書いて失礼しました。
私の強みは、自分が医者なので、これからのことが病気ではなく加齢現象だろうと想像がつくところです。
だから、それほど悲嘆していません。
まあ、こんなもんだろうと。

アンチエイジングと言う言葉がありますが、あまり好きではありません。
若返る必要はないのですが、若々しくありたいとは思います。
でも、それは自然の流れに乗ってですね。
目がつり上がった森進一や郷ひろみより、垂れ下がってきた寺尾聰の顔の方が私は好きです。
あんな風になれたらいいなあと・・無理か・・。

だから、80才と言われる膝でバレーボールもボウリングもやってます。
まあ、行けるところまで行こうと。
目は片方見えているから良しとしよう。そのうちIPS細胞が使えるかも知れない。

90才になった自分がどんな風なのか、想像が付きません。
でも、両親がもうじき90才になるので、自分もそれぐらいまでは元気にいきたいと思って居ます。
医学も発達するので、今の両親の姿よりは若く居られるのではないか。
その年ぐらいまでは何とか楽しく生きて行けたらと思って居ます。

ぴんぴんころりと言う言葉があります。
普段通りに自然に生きて、寝込んだりせずに死にたい。
家族に迷惑をかけなくて済む。
理想的な死に方かも知れません。

でも、そうなるには、90才ぐらいまでに大きな病気をせずに元気でいることが必要です。
70才のヒトはぴんぴんころりでは死ねません。そんな事があれば突然死です。
現代の医学では、脳卒中や心筋梗塞ではそう簡単に死ねませんから、家族だって、もういいかとは言いません。
ですから、若い年齢でそういう病気になれば、
残りの長い時間を病気とともに生きることになります。
それもまた人生であり、その中でも元気で楽しく暮らせたら素晴らしいし、そのお手伝いをするのが医者の仕事だと思います。

さすがに90才超えてそういう病気になれば、体が持たないことも多いだろうし、医者も家族も濃厚な治療はしないでしょう。
ですから、90才までは元気に生きる。
そのためには、若い頃からの節制や、現在ある病気をしっかり管理することが大事です。

それでも、死ぬ前には家族や他人のお世話になります。
それは当然のことだと思います。
他人に迷惑をかけたくないというのは皆さん思われるでしょうが、それは迷惑でしょうか?
家族が死に逝く先達の世話をするのは当然だと私は思います。それを当然と思って貰えるだけの家族関係を築くべきだし、
家族だけでは大変な場合、家族の居ないヒト、面倒を見るひとが居ないヒトを社会が面倒を見るのは当然だと思います。
ただ、それが長くなるとお互い辛くなるでしょう。
だから、今を出来るだけ健康に生きる努力をすることが大事だと思うのです。




[PR]
# by takahashi-naika | 2017-06-01 11:47

保険証の提示をよろしくお願いします

暖かくなりました。
またもや1ヶ月空いた・・これではブログと言えないかも知れません。
独り言ぐらいにして貰おうかな。

4月になり、保険証が新しくなったり、更新される方も多く、新しい保険証が間に合わない方、
新しいのを貰ったけど、持ってくるのを忘れて古いのを持って来られた方がパラパラとおられます。

保険証の確認が出来ない場合、自費診療と言うことになり、本来なら3割の自己負担を頂くところ
10割で頂くことになります。
もちろん、これは後で保険証を提示していただければ精算して7割はお返しすると言うことになります。
患者さんも当院もお互いに手間ですね。
ですから、保険証は忘れないようにしていただきたいと思います。

先日も、新しい保険証を忘れて来て、自費になりますと言うと立腹して帰られた方がいました。
けれど、それは筋違いという物。仕方ありません。
診察をしないと言う訳ではない。(今日のところは)保険が効かないと言う訳です。

汽車やバスの定期に置き換えてみたらわかりやすいでしょうか?
定期を忘れたり、期限が切れていたりしたら、使えませんよね。全額自己負担です。
これは後で定期を示しても返金は来ません。
これに比べて医療機関は、ちゃんと手間をかけて計算して返金するのですから、むしろ良心的と思うのですが。

保険証も人により様々です。
公務員の方のように、まず一生?変わらないも居ます。
会社員の方は社会保険になりますが、これも終身雇用が多かった時代はほとんど変わらなかったでしょう。
しかし、転職の多い時代、毎年保険証が変わる方、時には1ヶ月の間に2回も変わる方もおられます。
ですから、本当は毎回見せていただいても良いのですが、お互いに手間だし、変わらない人の方が圧倒的に多いので、
1ヶ月に1回としているわけです。
保険証が違っていると、医療機関の方は7割のお金が回収できません。そういう保険証の不備による連絡、支払いの精算などで、
かなりの量の経費や労力がかかっているそうです。

ですから、病院へ来るときには保険証を忘れずに持ってきてください。
ちなみに私は自分の保険証は財布の中に入れています。
昔は家族で1つだったのが、個人でいただけるようになって便利になりましたね。

よろしくお願いします。




[PR]
# by takahashi-naika | 2017-04-19 15:43 | 診療雑記

老いを受け入れる

先日、「平穏死のすすめ」や「親の老いを受け入れる」などの著書で有名な、長尾和宏先生の講演会に行ってきました。
正確に言うと、私が主催した講演会でした。医師会のドクターが対象の講演会でしたが、どちらかと言えば市民公開講座にしたら良かったと思うような内容でした。
一番最後に使われたスライドがYouTubeにアップされていたので、ここでも見えるようにしてみました。
年老いた両親を持っている子どもさんたちに見て欲しいです。



[PR]
# by takahashi-naika | 2017-03-10 12:00

インフルエンザ流行期の対応

インフルエンザはやはり多いです。
先週から学校が始まり、子どもさんにも増えてきました。
学級閉鎖になった学校もあるようです。

流行期に入ると、個人や職場で色々対応をとっていますが、中にはどう見てもまとはずれなものがあります。

慌ててワクチンを打ちに来た方がいました。
ワクチンは打ってから効果が出るまでに1ヶ月近くかかります。
その間にかからなけば意味があると言えますが、効果が出る頃には流行期が終わっているかも知れません。
まあ、その後にB型が流行る場合もあるので、全く意味が無いとは言いませんが。
流行期にワクチンを打っても既に遅しの事が多いです。
ワクチンを打つなら11月、遅くとも12月半ば頃までには打つべきと考えます。

職場でインフルエンザが流行してきたので、熱も症状も無いのに調べて来いと言われたと受診した方がいました。
熱があっても検査が出ない人がいるのに、無症状の人を調べてどうするのでしょう?
検査は、陽性と出た場合にのみ意味があります。
陰性の場合に意味はありません。
インフルエンザだけど、出ない場合もある。
インフルエンザで無いから出ない場合もある。
陰性の有効期限はその一瞬だけです。
半日後には熱が出て来て陽性になる場合だってあります。
最悪、待合室で待っている間にうつってしまう可能性だってあります。

一番有効なのは、インフルエンザの薬を予防で服用することです。
当院でも職員に、予防でリレンザを吸入させています。
内服で無く吸入なのは、内服の方が副作用が多いからです。
予防でするのに、副作用が起こるのは嫌ですよね。
健康保険は効きませんので、自費と言うことになります。
数千円のお金はかかります。
でも、数日仕事を休むことの個人、組織の損失を考えると十分に釣り合う物だと思います。

もう一度要点を書いておきます。
流行期になったと言っても、全員がかかる訳ではない。
流行りだしてからワクチンを打つのは有効とは言えない。
熱も症状も無い人に検査をしても無駄だし、将来の保証にはならない。
唯一有効な手段は予防の内服、吸入である(自費になります)
うがい手洗いは気休め程度と思ってください(インフルエンザにうがいは有効とは言えません)
この季節、風邪かと思ったらインフルエンザじゃないか?と疑う事が必要
典型的な症状を示さない人もいます(熱があまり高くない・・でも、しんどさが強い人が多いです)

少し話がそれますが、若い人、成人の場合はインフルエンザにかかっても数日しんどい思いをするだけで治ります。極端に言えば、インフルエンザの薬を飲まなくても治ります。
早く熱が下がったら、早く会社や学校へ行けると言う訳ではありません。
気をつけなければいけないのは、高齢者。肺炎や気管支炎を併発したり、食事が出来なくて脱水になったりします。

そうやってみんなでこの流行期を乗り切りましょう。



[PR]
# by takahashi-naika | 2017-01-19 11:22 | 診療雑記

たかはし内科 院長 日々の診察雑記帳


by takahashi-naika
プロフィールを見る
画像一覧