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親子の絆

昨日の仔猫の話の続きです。

仔猫のケージはリハビリ室に置いていました。興奮しないようにバスタオルかけて外が見えないようにして。時々覗くもじっとこちらを見返すだけで、ひと言も鳴くことも無かったですが、ちゃっかりとエサは全部食べて居ました。リハビリ室から、トイレ、洗面スペースを挟んで勝手口のドアがあり、ドアの向こう、当が猫の餌場になっているスペースでした。
外出から家人がが帰ってきた時、ちょうど母猫のミミ(痩せて顔が小さく耳が大きく見えるので、その名前で呼んでいます)が来て、エサをやろうと勝手口を開けたら、少しだけ室内に入ってきました。これは最近まあよくあることですが、そして食べ物をねだる声を出したその時、突然仔猫が鳴き出しました。とても大きな声で。母親の声だと分かったらしい。ミミもそれを察知して不穏になり、子どもを探す、タオルで隠れているので分からないが、ケージの前まで入って来て大きな声で鳴き出しました。ヒートアップして仔猫も鳴く。私はちょうどその時に発熱外来で診察をしていましたが、突然の猫の大声に一体なんじゃ??と思っていました。かなり離れた受付でもその声は聞こえていたようで、スタッフ達も集まっきて。事の顛末を職員から聞いたが、私は患者さんの検体処理中だったので、しばし待てと。ミミは人が集まってきたので勝手口から外へ出たが、その周辺を回りながら大声で鳴いています。仔猫もずっと鳴いて。もうこうなっては、仔猫を母親に返すしたかないな・・そう思ってケージの戸を開いてやった。仔猫はさっと飛び出して母親の元へ走って帰りました。
ミミは用意したエサも食べずにとりあえず、仔猫を連れて去って行った。結局、里親決まらず、避妊手術することも無く、元の状態に戻ったわけで、2週間前に、3匹の仔猫のうち2匹が私の車のボンネットに潜り込んだことから始まったこの騒動。やっとそれ以前の状態に戻ったと言う事です。

HP見て、里親に名乗りをあげていただいた方もおられました。どうもありがとうございました。

しかし、ホームの人も、YouTubeの猫を集める鳴き声を頻繁に流してくれていたが反応の無かった仔猫、母親の声には一発で反応した。ミミもすぐに自分の子どもと分かったようだ。凄いなと思いました。

今朝、家人が診療所の鍵をあけに降りると、ミミがミコちゃん(三毛猫なのでそういう名前にした)を連れてきていたとのことでした。怖がらずにまた来て欲しいですね。


by takahashi-naika | 2023-11-16 11:43

たかはし内科 院長 日々の診察雑記帳


by takahashi-naika