ご無沙汰でした
2019年 02月 26日
ぼうっとしているうちに、夏が終わり秋が過ぎ、新しい年になり、そしてもう春が来ようとしています。
すっかりブログ更新をサボってしまいました。
そんなに見ている人はいないだろうと思っていましたが、今日患者さんに、「ブログ更新せなあかんで〜」と言われて
見てくれいていた人もいたのねと思った次第。
ぼうっとしていて・・と書きましたが、ぼうっとしていたわけでは無く、夏からずっと子どもの事、親の事など、プライベートな出来事が多く
なかなかゆっくりブログを書く暇も無かったと言うのが本当のところです。
一番大きかったのは、両親の介護をはじめたことでしょうか?
うちの両親は、ともに80代の後半でまだ元気なのですが、数年前より母に物忘れが出てきて、
父が家事を肩代わりしていたのですが、年末に母が転倒して腕を骨折しました。もともときれい好き、掃除好きの母が、自分の年取ったのも忘れて、
エアコンを拭こうとして、登った椅子から落ちたのでした。
2階の和室で、ダブルの布団で寝て居た両親、片腕の使えない母は布団から起き上がることも出来ない状態で、
幸いトイレは2階にありましたが、起きるために父が手をひっぱり私がお尻をしたから支えてと言う大変苦労をしました。
食事もしたから上に運び、片手で食べるし怪我の手は痛いので食欲も落ちて・・。
介護保険を申請し、とりあえず下の和室に介護ベッドを入れてもらい、居を下に移して、何とか寝起きが出来るようになりました。
もともと昼は宅食を配達して貰って居たのですが、夜は自炊をしていたのが、ままならなくなり、さらに年末から正月明けまで1週間それが休み・・と言う訳で、私は昼に、夜に実家へ行って両親のご飯を作り、洗濯物を貰って帰り、家で洗い乾かして持って行く、そして週に2回程度母をお風呂でシャワー浴させると言う介護士になっておりました。もともと料理は得意だし、医者を辞めてもヘルパーで生きて行けるかと思ったりして。
秋に両親を連れて、多分最後になるだろう両親との旅行に行きましたが、その時に大浴場で父の裸を見て、その年取ったのに唖然としましたが、
同じように母も裸にしてみると、父と同じように服を着ている時以上に年齢を実感させられました。
母の身体を洗い、頭を乾かして髪を結んでやり、寝間着を着替えさせて、その後ご飯作って、脱いだ洗濯物を持って家に帰る、そんな毎日でした。
父も私ほどでありませんが、家事をする人なのですが、なんせもともと依存傾向が強く、赤ちゃんがえりしている母が、骨折でそれがさらにひどくなり、父の姿が見えないと大声で呼んだりするので、思うように家事も出来ずと言う状態でした。
人と言う文字は2人が支え合っている構図ですが、うちの両親も元気に見えて、1人が体調崩すとこんなにあっけないものだと思いました。
正月が終わり、宅食が再開され、夜にも弁当を取るようになり、母の骨折も少しずつ痛みが無くなり、手が動かせるようになってきました。
介護保険も認定されて、入浴はヘルパーさんが来てくれるようになり、私は週に何度か洗濯物を取りに行ったり、時々ご飯を作ったり差し入れに行ったりするだけでよくなりました。今はほぼ以前に近い生活に戻りましたが、年末年始の2週間ぐらいは本当にしんどかったです。
高齢化社会で、介護をしている人は大勢いるでしょうが、この短期間でもこれだけしんどいのだから、ずっと介護をしている人は、本当に大変だと思います。介護に必要なのはマンパワーです。介護保険を利用して、色々なサービスを利用することが必要ですが、それでも家族が中心になることは必要なのだなと改めて感じました。
これからは、ずっと放って置いた(と言う分けでもないけれど)親に寄り沿う日々になりそうです。
親の介護を通して、高齢者の身体や心の悩みを、今以上に理解し、学べる機会になればと思っています。
by takahashi-naika
| 2019-02-26 17:42
| 日常雑記