人の移り変わり
2017年 10月 12日
当院は、今年で開業して20年を迎えました。
多くの患者さんと出会うことが出来て幸せだと思って居ます。
慢性の病気で定期的に受診をされる方。
調子の悪いときだけ受診をされる方
健診の時のみ来られる方
利用法は様々です。
もちろん、病院という場所は来ないにこしことはない訳ですから。
ずっと通ってきていた患者さんがしばらく来ないとどうしたんだろうと心配になります。
調子が良くなった・・はずはない(慢性疾患ですから)
家を引っ越した
知らないうちに入院した
病院を変わった
不幸な経過になった
色々考えても、知る手立てはあまりません。
特に、家族がいればまだしも、一人暮らしの高齢者の場合は。
家に電話してしても、他の病院に変わっていたりしたら相手も決まりが悪いだろうし。
そこまでするべき間柄かどうかも分かりません。
患者さんが多くなると、すぐに気づかない場合もあります。
先日も・・・ふと・・あれ??○○さんって最近来てないよなあと頭に浮かびました。
一人暮らしの高齢の女性でした。
一人しか居なかったお子さんが急逝し、その後ご主人が2年ぐらい前に急逝。
その後もお一人で、時々姪御さんが様子を見に行っていたみたいですが。
忘れることなく、キチキチと受診されてました。
カルテを見てみたら、最後の受診が1月でした。
最近、時々クスリを飲むのを忘れるようになって・・・とカルテに書いてありました。
お元気なのだろうか?
どこか施設にでも入ったのか?
色々考えますが、知る手立てはありません。
来てなかったことに、今まで気づかなくて申し訳無い・・
元気で居てくれたら良いんだけれど・・
そんな事を思いながら、今日も元気に仕事をします。
by takahashi-naika
| 2017-10-12 10:45
| 診療雑記