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インフルエンザ流行期の対応

インフルエンザはやはり多いです。
先週から学校が始まり、子どもさんにも増えてきました。
学級閉鎖になった学校もあるようです。

流行期に入ると、個人や職場で色々対応をとっていますが、中にはどう見てもまとはずれなものがあります。

慌ててワクチンを打ちに来た方がいました。
ワクチンは打ってから効果が出るまでに1ヶ月近くかかります。
その間にかからなけば意味があると言えますが、効果が出る頃には流行期が終わっているかも知れません。
まあ、その後にB型が流行る場合もあるので、全く意味が無いとは言いませんが。
流行期にワクチンを打っても既に遅しの事が多いです。
ワクチンを打つなら11月、遅くとも12月半ば頃までには打つべきと考えます。

職場でインフルエンザが流行してきたので、熱も症状も無いのに調べて来いと言われたと受診した方がいました。
熱があっても検査が出ない人がいるのに、無症状の人を調べてどうするのでしょう?
検査は、陽性と出た場合にのみ意味があります。
陰性の場合に意味はありません。
インフルエンザだけど、出ない場合もある。
インフルエンザで無いから出ない場合もある。
陰性の有効期限はその一瞬だけです。
半日後には熱が出て来て陽性になる場合だってあります。
最悪、待合室で待っている間にうつってしまう可能性だってあります。

一番有効なのは、インフルエンザの薬を予防で服用することです。
当院でも職員に、予防でリレンザを吸入させています。
内服で無く吸入なのは、内服の方が副作用が多いからです。
予防でするのに、副作用が起こるのは嫌ですよね。
健康保険は効きませんので、自費と言うことになります。
数千円のお金はかかります。
でも、数日仕事を休むことの個人、組織の損失を考えると十分に釣り合う物だと思います。

もう一度要点を書いておきます。
流行期になったと言っても、全員がかかる訳ではない。
流行りだしてからワクチンを打つのは有効とは言えない。
熱も症状も無い人に検査をしても無駄だし、将来の保証にはならない。
唯一有効な手段は予防の内服、吸入である(自費になります)
うがい手洗いは気休め程度と思ってください(インフルエンザにうがいは有効とは言えません)
この季節、風邪かと思ったらインフルエンザじゃないか?と疑う事が必要
典型的な症状を示さない人もいます(熱があまり高くない・・でも、しんどさが強い人が多いです)

少し話がそれますが、若い人、成人の場合はインフルエンザにかかっても数日しんどい思いをするだけで治ります。極端に言えば、インフルエンザの薬を飲まなくても治ります。
早く熱が下がったら、早く会社や学校へ行けると言う訳ではありません。
気をつけなければいけないのは、高齢者。肺炎や気管支炎を併発したり、食事が出来なくて脱水になったりします。

そうやってみんなでこの流行期を乗り切りましょう。



by takahashi-naika | 2017-01-19 11:22 | 診療雑記

たかはし内科 院長 日々の診察雑記帳


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