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健診の話、その3

健診の話、今回が最後です。

健診の時、ご飯を抜いた方が良いのかどうか、よく質問されます。
結論から言うと、抜いておいた方がベターだけど、食べていたら健診が出来ないわけではありません。
生活習慣病を対象とした、特定健診に関して言えば、食事の影響を受けるのは、血糖値と中性脂肪の値です。その他のコレステロール、肝機能、腎機能などは影響を受けません。

血糖値に関しては、一応食後の正常値と言うのがあります。
また、血糖値以外にHbA1c(ヘモグロビン、エーワンシーと呼びます)と言う指標があります。
これは、過去3ヶ月ぐらいの血糖の状態を見る検査です。

学校の勉強に例えて言えば、血糖値と言うのは、1回ごとのテストを、HbA1cと言うのは、学期毎の通信簿のようなものだと考えて頂けたら良いです。これはもちろん食事の影響を受けない・・と言うか食事の影響を受けますが、直前の食事を摂ったかどうかと言う事には関係ありません。
だから血糖値に関しては問題無い。

中性脂肪の方は、食後の正常値と言うのはありません。
だから、中性脂肪が食後で正常範囲であれば食事を抜いても正常値だろうけど、異常値になった場合は、別の機会に空腹で採血した方が正確な値が分かります。

しかし、誰もが食事を抜いてこれる訳で無いし、1項目のために、健診を全部止めてしまうのももったいない。だから、食事を抜くのが難しい人は、食事をして健診しても良いと私は考えます。

ちなみに、空腹と言うのは最低でも8時間以上絶食の状態を言います。
血圧やコレステロールの薬は飲んでくれても構いません。
しかし、血糖値を下げるような薬は、絶食の時は止めておきましょう。

癌の検診に関しては胃の検査をする時は絶食、これはあたりまえでしょう。
その他の前立腺、大腸、肺、子宮癌、乳がんなどは、食事は関係ありません。


以上で健診の話は終わりです。

まとめます。

まず、身体の調子の悪い方は、健診では無く普通に診察を受けましょう。
そうしないとドクターのピントがずれやすいです。
できるだけ、絶食で受けるのが良いですが、無理な方は食事をしてもかまいません。
健診も検診も、定められた施設で、定められたやり方で施行するようになっています。
何もかも一度にやりたいと言う方は、人間ドックを利用してください。
保険診療では検診をやってはならないと言う決まりがあることをご理解ください。

そして、何よりも言いたいこと。
健診・検診をしたら、必ず結果を聞いてください(するだけして、結果を聞きに来ない人が居ます)。
そして、悪い箇所があったら、それを是正する努力をしてください。
健診は終わりでは無く、始まりなのです。

今日も何人か健診の人が来られました。
〆切りが近い11月、12月になると医療機関は大変混雑して待ち時間が増えます。
7月から9月あたりが空いていて狙い目です。
出来るだけ早めに来て頂けたら嬉しいです。
by takahashi-naika | 2014-07-15 23:30 | 診療雑記

たかはし内科 院長 日々の診察雑記帳


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